こんにちは、pitarouです。
この記事では3歳の子どもにおすすめのくり返しが楽しい絵本について紹介していきます。
3歳の子どもが喜びそうな絵本はありますか?
3歳は語彙が増え、おしゃべりがぐっと楽しくなる時期ですよね。
言葉あそびや歌も、より楽しむことが出来るようになってきます。
こちらでは3歳の時期にぴったりな、くり返しが楽しい絵本を5冊ご紹介いたします。
3歳の子どもにおすすめ!くり返しがたのしい絵本
【1】『3びきのくま』
- 文:トルストイ/絵:バスネツォフ/訳:おがさわら とよき
- 出版社:福音館書店
- 定価:1,210円(1,100円+税10%)
- 発行年:1962年05月01日
- サイズ:28×23cm
- 頁数:18ページ
女の子が入り込んだのは誰のおうち?
福音館書店HPより引用
森で迷子になった女の子は、小さな家を見つけます。
食堂には大きなお椀、中くらいのお椀、小さなお椀に入ったスープが。
女の子は小さなお椀のスープをぜんぶ飲んでしまいます。
隣の寝室には大きなベッド、中くらいのベッド、小さなベッドが。
女の子は小さなベッドで眠ってしまいます。
そこへ、散歩に出かけていた3匹のくまが帰ってきます。
この家は大きなお父さんぐま、中くらいのお母さんぐま、小さな子どものくまの家でした……。
絵のタッチが力強く、異国情緒漂う絵本です。
いわゆる「かわいいくま」ばかり見てきた娘には、ちょっと衝撃だったようです。
お父さんクマ、お母さんクマ、子どものクマが登場するのでそれぞれのくまになりきり、太い声、女性の声、子供の声で読み聞かせしてあげると大喜びでした!
内容は子どもの大好きな同じことの繰り返しです。
さらに聞き慣れないロシア風のながーい名前が何度もくり返しでてくるので、だんだんそれも面白くなってきます。
最初は絵の迫力に怖がっていた娘も、何度か読むうちにすっかり絵本の世界に引き込まれてお気に入りの一冊となりました。
【2】『パンぼうや』(ロシアの昔話)
- 作・絵:マーシャ・ブラウン/訳:おがわ きよし
- 出版社:童話館出版
- 定価:1,650円(本体1,500円+税10%)
- 発行年:2014年
- サイズ:26×20cm
- 頁数:32ページ
おばあさんが焼いたパンぼうや。
童話館出版HPより引用
おうちから世間へと飛びだした。
そこに待ちかまえていたのは。
パンぼうやと、彼を食べようとする動物達の知恵比べのお話しです。
動物に出会い食べられそうになるたびに、「おばあさんとおじいさんがなけなしの粉でどうやって自分を作ったか」を滔々と歌にして聞かせてくれます。
さて、パンぼうやは動物に出合うたび、くり返しくり返し歌います。
「歌う」のですから読み聞かせる側としてはとにかく歌うしかありません。
デタラメな節をつけて歌うと、なぜか子どもはゲラゲラと大笑い!
くり返しくり返し適当に歌うのですが、最後まで読むとどっと疲れます…親が。
なので、この本を読むときは「1回だけね」と約束してから読むようにしています。
【3】『あたし、ねむれないの』
- 作:カイ・ベックマン/絵:ペール・ベックマン
- 訳:やまのうち きよこ
- 出版社:偕成社
- 定価:1,320円(本体1,200円+税10%)
- 発行年:1977年5月
- サイズ:26×21cm
- 頁数:28ページ
受賞歴:中央児童福祉審議会・特別推薦(1977)
偕成社HPより引用
リーセンは人形と一緒でないと眠れません。
人形はくまがいないと眠れないし、くまは?とうとうベッドは人形たちで満員です!
リーセンとおにんぎょうたちがとにかく魅力的!
絵が独特ですが色合いが斬新で何度も読みたくなる、なんだかくせになる本です。
リーセンがねむれないの、と言ってお人形をもってきてベッドに入れました。
お人形はくまがいないとねむれないの、といいます。
くまはいぬがいないと、いぬはねこがいないと・・・と繰り返していき、ベッドがいっぱいになってしまいます。
この繰り返しが子どもには心地よいんでしょうね。
次から次へといろんなものが出てくるのも面白かったようです。
優しいお母さんもとてもステキでした。「早く寝なさい!」なんて叱り飛ばしたりせず、リーセンの気持ちを尊重しているところにとても愛情を感じました。
寝る前の読み聞かせにぴったりの絵本です。
【4】『あかたろうの1・2・3の3・4・5』
- 作:きたやま ようこ
- 出版社:偕成社
- 定価:990円(本体900円+税10%)
- 発行年:1977年3月
- サイズ:22×18cm
- 頁数:48ページ
おにの子のあかたろうが外から帰ってくると、お母さんがいません。
偕成社HPより引用
そこで、次から次へと電話をかけて、お母さんを追いかけます。
あかたろうがお母さんを探すために次々と電話をかけるお話です。
タイトルにある数字は電話番号のこと。
数字に興味があるお年頃だったうちの子はすぐに気に入ったらしく、何度も読んで読んでとリクエスト。そのうち内容もすっかり覚えてしまうほどお気に入りの絵本となりました。
「おかーさーん!」と家中を探すところから面白い。少しレトロな家の様子が次々と出てきてなんだか懐かしく感じられます。
また、八百屋さん、魚屋さん…とお母さんが行きそうなところに電話をしていくうちに、お母さんが何を買いにいって、何を作ろうとしているのかまで当ててしまう、あかたろうにはびっくり!
くり返しのリズムもストーリもとっても楽しい絵本です。
【5】『きょうはみんなでクマがりだ』(新版)
- 作:マイケル・ローゼン/絵:ヘレン・オクセンバリー/訳:山口 文生
- 出版社:評論社
- 定価:1,650円(本体1,500円+税10%)
- 発行年:2020年3月
- サイズ:24×26cm
- 頁数:32ページ
1989年度スマーティーズ賞受賞
評論社HPより引用
絵本にっぽん賞特別賞受賞
今日は、朝から上天気。みんなでクマ狩りに出かけます。
「ちっともこわくない」って言いながら、草原を抜けたり、川を渡ったり、沼地を通ったり…。
さて、どうなるのかな?子どもたちのあそび歌をもとにしたお話。
子どもたちのあそび歌がもとになっている絵本です。
きょうはみんなでクマがりだ。
つかまえるのはでかいやつ。
そらはすっかりはれてるし
こわくなんかあるもんか!
このくり返しが楽しいんですよね。
くり返しの節が覚えやすいので、時々思い出したようにクマがりごっこを始める子どもと一緒に自分もついつい口ずさんでしまいます。
その後に、必ずやってくる難所を上手く切り抜けていくのも楽しい。
ピクニックに出かけたような気軽さなのに、本当にクマが出てきたからびっくり!
あんなに勇ましかったのに、本物のくまに出逢ったとたんに全員逃げ出してしまう様子が笑えます。
最後はドキドキハラハラ、ストーリーに引き込まれました。
最初から最後まで読み応えのある絵本です。
3歳の子どもにおすすめ!くり返しがたのしい絵本 まとめ
◆この記事で紹介した絵本一覧◆
【1】『3びきのくま』
【2】『パンぼうや』(ロシアの昔話)
【3】『あたし、ねむれないの』
【4】『あかたろうの1・2・3の3・4・5』
【5】『きょうはみんなでクマがりだ』(新版)
この記事では3歳の子どもにおすすめのくり返しが楽しい絵本について紹介してきました。
語彙が増え、言葉あそびや歌を楽しむことが出来る3歳の時期に、くり返しが楽しい絵本はぴったり。
他にも色々な絵本が出ているので、お気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。
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